2021/3 18きっぷ東北旅

月末に長めの旅行に行こうと考えているので、青春18きっぷを買いました。本番では3日分しか使わない予定なので、余る予定の2日分を適当に消化しておかなきゃ……ということで、1泊2日の東北旅に出ました。

3/18(1日目):仙台〜山形〜新庄〜秋田〜青森

仙台駅で1日目のスタンプを押してもらい、8:09発の仙山線で山形へ。9:30に到着。

次の列車まで時間があるので、駅近で朝からやっているご当地B級グルメのお店「山形どんどん焼き おやつ屋さん」へ。もっちりした粉物をクルクル巻いたシンプルなソウルフードで、この辺では屋台などでも定番の食べ物のようです。

余談ですが、Google マップを見たら某スマホアクセサリーメーカーの社長さんのレビューが付いていたのはちょっと笑いました。あの人のレビュー、けっこう色んな所で見かける気がする。

10:18発の山形線に乗って北上し、1時間ほど乗ったら新庄で乗り換え。今度は80分ほどの長い待ち時間があります。

新庄には来たことがなく、「山形新幹線の終点」というイメージだけだったので、なんとなくここなら時間を潰せるかなと思って新庄で待つルートを選んだのですが……うーん。こういうこと言うのはアレだけど、ねぇ?

結局、駅から20分ほど歩いて新庄城跡などに行ってみたら案外ちょうどいい時間になりました。

なんだか面白い地形ですね。地図では川は1本しか見当たらなかったけど……もう片方はどこから流れてきてるんだろう?

新庄からは、12:56発の奥羽本線に乗車。15:35秋田着、2時間半の長丁場です。

ふと見上げたら、変わったつり革がありました。なにこれ、たぬき……?

正解は秋田犬らしいです。

秋田でも乗り継ぎまでに1時間以上待つので、ここで遅めのランチタイム。駅ビルを物色して、「秋田比内地鶏や」というお店に決めました。比内地鶏の親子丼と田沢湖冷麺のセットが良い感じでした。

新庄〜秋田も長かったですが、今度は秋田〜青森で3時間40分。そしてロングシート。まあ、1人だとボックスよりはロングの方が気兼ねなく座りやすいですし、世間の18きっぱーたちに言われているほど嫌いではないのですが。個人的にはセミクロスの2人がけロングの部分が一番居心地が良いですね。

経験者やマニアには説明するまでもないでしょうが、仙台〜青森の移動でこんなに長距離の迂回ルートとなってしまう理由は、青春18きっぷはあくまでJR各社の普通・快速に乗り放題のきっぷであって、新幹線の開業や延伸に伴って並行在来線が第三セクター化された場合、その区間には乗れなくなってしまうからです。

三セク化区間の壁を考慮すると、東北地方はあまり18きっぷでの旅行に適してはいませんね。三セクに課金するか、いっそ新幹線に乗ってしまうか、どうしても18きっぷだけで乗り通すなら長距離かつ乗り継ぎも微妙なルートを選ぶか。ちょっと難易度高めです。

青森駅には20:10着。仙台駅から片道12時間の長旅となりました。

さすがにこの時間では大抵の店は閉まっていますね。ちなみに、この駅舎は2021年3月いっぱいで見納めだとか。期せずして良い時に記録できました。

時間的にもご時世的にも人通りが少ない商店街をぶらぶらと歩き、「らーめん 砂小屋」という変わった名前のラーメン屋さんを発見。生姜がほのかに香る、くどくない味噌ラーメンでなかなか美味でした。

本日のお宿は愛国飯店アパホテル 青森駅県庁通(No.234)。アパホテルは特別良くも悪くもありませんが、効率厨が運営しているので基本的にはどこでも均質なサービスが受けられますし、閑散期なら安いですし、予約やチェックインなどのシステム面では割と使いやすいと思うのでよく利用しています。

いくらアパがどこでも同じと言っても、他社ホテルを買収して改装したタイプのホテル、自社物件でも古めのホテルは例外で、やや当たり外れがあると感じます。そこで、私はいつも「同じエリアに複数あったら、なるべくホテルナンバーが新しいところを取る」「できればプレスリリースを探して新築か改装かチェックする」「パートナーホテルは使わない」という3つのマイルールに従って予約しています。

今回はうっかり改装物件を選んでしまったのですが(改装から5年程度)、改装にしては割と良い方でしたね。セキュリティエレベーターやカードキーといった標準装備が欠けていることを除けばありかと。

3/19(2日目):青森〜盛岡〜仙台

本来の予定では2日目はひたすら列車を乗り継いでまっすぐ帰るだけのつもりでしたが、よく考えたら青森に到着する時間が遅すぎて何も見られていません。予定を変更して、朝に少し青森を観光することにしました。

宿の場所は青森駅から見て東側でしたから、まずは北に歩いて海辺へ。「青い森公園」というところに出ました。

奇妙な三角形の建物は「アスパム」と言って、上には展望台があるそう。ちょっと気になりましたが、まだ開館までだいぶ時間があったので今回はパス。

街の中心部から海が近いのは港町なら普通ですが、ターミナル駅がこれほど海に近い都市はあまり思い浮かびません。青函連絡船という特殊な乗り物の玄関口として栄えた面影はあると思います。

青函トンネルが開通する前、鉄道車両(主に貨物)を船にそのまま積み込んで北海道に渡るという大胆なやり方で物流を担っていたのが青函連絡船です。北海道側の玄関口だった函館には「摩周丸」、青森には「八甲田丸」という船が保存されています。

余談ですが、下調べをしていて見つけた摩周丸公式サイトのQ&Aがなかなか味わい深いものでした。「青函連絡船はなぜ廃止されたのですか?」という質問への答えに自信と誇りが感じられます。

船内の施設のうち、客室だった部分の多くはパネル展示やお台場の「船の科学館」から移設された昭和30年代の再現ジオラマで埋められており、博物館然としています。往時の面影が残る座席などの内装は、動線から外れた窓際の片隅にわずかに残るのみとなっていたのは少し残念。

しかし、下層部にある車両甲板は原型を留めているばかりではなく、機関車や荷物車を積み込んだ状態で保存されており、臨場感と歴史的価値のある素晴らしい展示でした。ここだけでも見る価値はあります。なにしろ、函館の摩周丸では何らかの事情で車両甲板の一般公開は実現されていないので、本当にここでしか見られない光景なのです。

さて、そろそろ帰路につきましょう。朝イチの出発ではなくなった以上、まともに18きっぷだけで帰ろうとすると当日中に仙台まで行くのは難しいです。ここは新青森駅に出て、新幹線に乗ってしまいます。

新青森駅で「りんご自販機」を発見。妙にクオリティの高いJR東日本ウォータービジネスの「acure」商品のなかでも、シリーズ化されていてファンも多いりんごジュースに特化したというレア自販機です。

正直選び方がようわからん、と思うこともあったので、横に置かれているパネルは今後買う時の参考になりそう。酸味があってスッキリした感じのやつを飲みたければジョナゴールドを選べば良いのですね。覚えた。

まっすぐ新幹線で仙台に帰って18きっぷを温存するのもありですが、ちょっと寄りたいところもありますし、新青森〜盛岡のみ新幹線でショートカットして、その先は18きっぷを使うことにしました。

そこから先の盛岡〜仙台なんて3,000円ちょっとなので、青森〜新青森の移動を含めても18きっぷを使うにはちょっとお得感が足りないかもしれませんが……。

まあ、可能な限り18きっぷをしゃぶり尽くして安く遠くを目指したいというほどの体力と気力があるわけでもないですからね。そこまで必死にがっつかず、損はしない程度の使い方でいいんです。大人ですから。

新青森から1時間もかからず盛岡に到着。やっぱり速いわ。

ちなみに、「はやぶさ」は全席指定席ですが、盛岡以北には特例があって少しだけ安く乗れます。「特定特急券」という立席券でも空いている席があれば座って良いことになっていて、使いどころは限られますが知っておくと役立つかもしれない小技です。

盛岡で寄りたかった場所とは、「ハンバーグレストラン ベル」。なにそれ?って人が多いかもしれませんが、有名ハンバーグチェーン「びっくりドンキー」の創業店なのです。もう半世紀前の話ですが、今でもここだけは初心を忘れず昔の名前のまま残されているんですね。

ちなみに、ベルではなくびっくりドンキーとしての1号店は札幌にあります(西野店)。今は本社も札幌ですね。

メニューは普通のびっくりドンキーと変わりませんが、店の雰囲気は少し違います。座敷でハンバーグを食べるのはなんだか不思議……ちょっと面白い体験ができました。

盛岡からは東北本線で仙台まで。路線図の上では同じ東北本線ですが、実運用としては各所で系統分離されているので、ひたすら乗っていれば良いというわけでもなく何度か乗り換えが必要になります。

どこまで乗っても701系ばっかで飽きるぜ、などと思っていたら、一ノ関駅と瀬峰駅でEast i-Dに遭遇。まあ701系に乗り続けることに変わりはないのですが、少しテンションは上がりますね。

余談ですが、道中あまりにも暇だったので、事前にプライム・ビデオでオフライン再生できるようにしておいた序・破・Qを一気に観ました。今度、シン・エヴァ観に行かなきゃ。