普通のFDシビックにFD2タイプR純正シートを流用してみた

先日、新型(11代目)シビックが正式発表されましたね。無事マイカーが3代落ちになったのはさておき(9代目は日本ではタイプRしか出なかったので厳密には微妙なところですが)、今回は他グレードの純正パーツを流用したカスタムの話。

私の車は8代目シビック(FD系)の2リッターガソリン車、2.0GLというグレードです。型式的にはFD2ですがタイプRではなく、中身的には1.8リッターガソリン車のFD1やハイブリッドのFD3に近い“普通の車”です。

とはいえ、FD1や非RのFD2も、タイプRのベースになるだけあってただのベーシックセダンと言い切るには惜しいポテンシャルを持っています。パワーはともかく、クイックなハンドリングなどはその片鱗を感じるところです。

そんなわけで車高を少し下げてみたりスポーツ寄りのタイヤを入れてみたりしましたが、そうなると次はコーナーでもしっかりホールドしてくれるセミバケットシートが欲しくなってきました。

末永く乗ると決めているわけではないので、できれば安上がりな方法で……と考えていくと、「タイプRの純正シートを拾ってくるのが一番いいんじゃね?」という結論に。

タイプRに乗るような人はフルバケットシートに交換してしまって純正シートが不要になるケースも珍しくないので中古の純正シートがそれなりに流通していますし、2021年時点ではまだ純正シートにプレミアが付くほどの状況ではないためそこそこ安価で取引されています。

そして何より、曲がりなりにも同じFD系ですから、シートレールも車体も加工せずにポン付けできるというのが最大の魅力。安くて簡単に付くならこんなにおいしい話はありません。

まあ、タイプRじゃないのに赤バッジ付けてる痛々しい人たちと同じ目で見られかねないのがとても嫌ですが……こっちはエンブレムチューンやってんじゃねーんだよ!必要な装備を賢く導入した結果がたまたまそうなっただけなんだよ!一緒にすんなよ!

今回用意したシートは、某フリマアプリでたまたま出ていた3万円以下の激安品。普通に座ったら触れないはずのサポートの外側まで毛玉だらけのボロボロだったり、裏返してみたら底面が錆びていたり、元々装着されていた車両が心配になってくるようなコンディションでした(出品者さんは車検戻しに使っただけらしいので、その前かな?)。

状態は微妙でも、こんなに安い個体は少ないのでラッキー。美品なら5万円ぐらいからが相場のようです。

まああまり状態が良すぎても、タイプRをフルノーマルできれいに維持したい方々から貴重な部品を奪っているようで気が引けますしね。流用でガシガシ使うにはこれぐらいの方が気兼ねなく扱えてちょうどいい気がします。

やることは簡単で、ざっくり言えばノーマルの椅子を外してタイプR用の椅子を取り付けるだけ。

どちらも純正シートなのでシートレール一体型となっており、前後2ヶ所ずつのボルト(14mm)を外してレールごと入れ替えます。後部にはカバーが付いているので内張り剥がしがあるといいですね。ボルトに関しては、位置的にメガネレンチでは届きそうで届かないと思うので(特に全部)、ソケットレンチがほぼ必須です。

シートを入れ替える際、シート左側のシートベルトキャッチを新しいシートに移植する必要があります。これも同じく14mmのボルトで留まっているだけですが、シート裏に配線があるのでコネクタを外し忘れたままシートを車外に出そうとしないように。

ちなみに、シートベルトの下端(キャッチではない方)の固定方法はタイプRとそれ以外で異なります。タイプRはシートに固定、ノーマルは車体側から生えています。

ノーマル位置のままタイプR用シートを入れても支障はなさそうでしたが、気になるようならシート側に移設するべきかもしれませんね。

タイプR純正セミバケットシートに交換してみた感想としては、やはりホールド感があるのでカーブが続くようなところでは断然運転しやすくなります。裏を返せば、長時間の運転になると姿勢の自由度が下がるのがマイナスかもしれません。また、この手のスポーティーなシートだと着座位置は低くなるかと思いきや、意外とノーマルと変わらないぐらいでした。

ちゃんとしたシートを入れようとすると結構お金がかかりますから、低コストで効果を得られる良い買い物だったと思います。相場次第なところはありますが、少なくとも2021年現在の相場なら入れる価値はあるのではないでしょうか。