N-ONE RS(6MT)に試乗した感想

先日、近所のホンダディーラーで「N-ONE RS」のMT車に試乗してきました。2ヶ月ほど前の話なので、当時のツイートや写真を見て思い出しながらにはなりますが、何卒ご容赦を……。

N-ONEは2012年から販売されているホンダの軽自動車で、2020年11月にフルモデルチェンジしたばかり。見た目はほぼ変わらず中身がごっそり変わっているという、一見マイナーチェンジにしか見えない珍しいパターンのフルモデルチェンジでした。

実は2020年1月の東京オートサロンに展示されていたN-ONEのカスタムコンセプトはこの新型ベースだったそうで……私も現地に足を運びましたが、正直N-ONEに大して興味もなかったのでノーマークでした。

そんな2代目N-ONEの中でも、特に注目されているのが今回試乗した「RS」グレード。スポーティーグレードのRS自体は初代の途中から追加されていましたが、MT車の設定は今回が初。なんでも、FF&ターボエンジン&6速MTは軽自動車初だとか。

試乗車とご対面。ま、見た目はこれまでのN-ONEとそう変わりません。灯火類がLEDでかっこ良くなっていたり、グレードを問わず先代で言うところのローダウン仕様(立体駐車場対応でルーフを下げた仕様)に相当するボディに統一されていたり、よく見れば違います。

個人的には、公式画像を見るとPremiumとRSのフォグ周りのデザインがなんかN-ONEの雰囲気に合っていなくて微妙かな?と思っていたのですが、実車を見るとそれほど気になりませんね。

それから、RS専用のマットブラックのホイールはかなり格好良いです。最近の純正ホイールはなんでもかんでもブラック塗装+切削光輝で無駄にギラギラしていますが、これはシンプルかつスポーティーで良い雰囲気。

N-ONE自体に初めて乗ったので、散々言われ尽くしていることでしょうが改めて言っておくと「軽じゃないみたい」というのが第一印象。高級感というか静粛性というか、下手なコンパクトカーより良さそう……いや、下手なコンパクトカーより良いお値段するのでまぁ、というところではあるのですが。

こういうプレミアム軽って10年ぐらい前に三菱・iとかスバル・R1/R2とかダイハツ・ソニカあたりが挑んで散っていった路線ですし、圧倒的強者のN-BOXが養ってくれるからかもしれませんが、こうしてN-ONEが2代目に突入するほどには地位を確立できているのは喜ばしいことな気がします。

MT車の感想としては、非常に乗りやすかったです。トルクフルでそうそうエンストしませんし、ピークトルクリミッターだの何だのと細工がしてあるらしくシフトショックも少ないです。「え~?MTで電動パーキングブレーキ?」と思いましたが、これもMT車特有の坂道発進などの手間を減らしてくれますし、総じてMTビギナー/リターンでもすぐ快適に乗れる車でしょう。

ディーラーの周りを軽く一周、営業さんと一緒に回るだけのごく普通の試乗でしたから、スポーティーグレードとしての一面は分かりません。ただ、「普通に」乗った印象から想像するなら、おそらく「RS」という響きからイメージされるようなヤンチャなスポーツグレードらしい性格を期待するべきではないのだろうなと感じました(っていうか、N-ONEって見かけによらず意外と背高いし……)。

N-ONE本来の持ち味であるプレミアム軽というところは変わらず、普通に流れに乗ってジェントルに走っているだけでスポーティーな雰囲気を感じられる……そんな車ではないでしょうか。言葉を選ばずに言えば、「エントリースポーツとしてシバき回したい若者はNO THANK YOU。昔そういう車に乗ってて今は落ち着いたオジサンが乗って、街乗りで気分だけ若返ってネ」ってことだと思うんですよね。

そう考えると、高いとかなんとか言われてるのはたぶんお門違いなんですよ。そういう車じゃないんだから。

そんなわけで、文句なしに良い車ではありましたが、自分がもし軽スポーツを買うとしたらドンピシャなのはこっちよりワークスとかなんだろうなという結論に。とか言いつつ、2~3年後に中古価格がこなれてきたら考えちゃうんだろうな、きっと。