テレワークに最適なWebカメラ内蔵モニター「ThinkVision T22v-20」レビュー

社会情勢の変化によってテレワーク・リモートワークが急速に普及して約1年。業種次第ではありますが、ZoomやGoogle Meetなどを使ったビデオ会議が日常の一部として定着した人も多いでしょう。

ちょうど1年前、2020年の春から夏にかけては、テレワーク特需で「Webカメラ」がなかなか手に入らないという話もよく聞きましたが、最近はさすがに落ち着いた様子。カメラだけでなく、ビデオ会議用のスピーカーフォンなど、最新のニーズを汲み取ったガジェットも普及しています。

今回ご紹介するのは、大手PCメーカーのLenovo(レノボ)から発売されている「ThinkVision T22v-20」というPC用モニターです。

一見ごく普通のモニターに見えますが、上部に注目。ちょっと珍しいWebカメラ内蔵モニターなのです。この他に、表からは見えませんが、マイクやスピーカーも完備。PCに繋げばこれ1台で快適なビデオ会議環境が整います。

ちなみにT22v-20は2020年4月に発売されたモデルですが、2017年発売の前モデル(T22v-10)にマイナーチェンジを施した製品なので、実は最近のトレンドをいち早く拾って製品化したというわけではありません。今はなきフラッグシップモニター「ThinkVision X1」もWebカメラを搭載していましたし、Lenovo的には数年前から描いていたコンセプトのようですね。

主な仕様としては、21.5型ワイドのフルHDモニターで、IPS方式の液晶パネルを採用。入力はHDMI、DisplayPort、ミニD-Subの3系統で、Webカメラ使用時は別途USB接続が必要です。直販サイトでの実売価格は約3万円。

モニター本体は特筆すべきものではなく、事務用途なら十分使える程度の普通の21.5インチモニターです。あえて評価するとすれば、21.5型は最近では小さい部類なので、どうしてもエントリークラスの製品が多く、このサイズでIPS液晶の高クオリティな製品は貴重ですね。

Lenovoがこんな謎の特殊モニターをラインナップしている背景を推測すると、ThinkVisionシリーズには「ThinkCentre Tiny-in-One 22」という、小型デスクトップPC「ThinkCentre Tiny」シリーズとドッキングさせて一体型PC感覚で使える製品があります。

21.5型で同じくWebカメラ搭載ということをはじめ多くの仕様が共通しており、T22v-10/20はTiny-in-One 22のドック部分を省略して汎用化した製品と考えられます。

T22v-20の各部の仕様を見ていくと、まず画面上部にあるWebカメラは縦方向に回転させて角度調整が可能です。付属スタンドは高さ調整が可能なタイプなので、高さ調整とカメラ回転を組み合わせれば画角調整には不自由しません。なお、カメラには非使用時の不正撮影を防ぐシャッターが付いています。

3辺狭額縁のデザインやスマホスタンド付きの台座、前面右下の操作ボタンやUIなどは、近年のThinkVisionシリーズ各機種と共通ですが、会議用途に特化した機種なので、音量調整やミュートなどのボタンが追加されています。

実際に購入してしばらく使ってみましたが、会議のための周辺機器をゴチャゴチャと設置せずに済み、デスクがスッキリまとまるのは好印象。カメラはWindows Helloの顔認証にも使えるので、PCにログインする手間も減らせます。

欲を言えば、今時のモニターとしては小さすぎる21.5インチではなく、メインモニターとして通用するサイズで作ってくれれば更に無駄がないのになと思います。

また、肝心のWebカメラの画質・色味がイマイチで、スピーカーも他のThinkVisionシリーズの一部機種に搭載されている“おまけ程度”の音質の物と大差ないのは残念。この機種を買う人の大半はビデオ通話機能が目当てでしょうから、そこをもう少し強化してくれれば今の時代にはかなり魅力的な製品になるでしょう。次のマイナーチェンジに期待したいところです。