「Pixel 5」のGPU性能がアプデで大幅アップ?3DMarkで試してみた

GoogleのAndroidスマートフォン「Pixel 5」に、2021年4月の月例アップデートが配信され始めました。更新内容はセキュリティパッチの適用やバグ修正で、特段目立ったトピックはない“いつもの”かと思いきや、実はアップデートの前後でGPU性能が大幅に変化しているらしいと海外フォーラムなどで話題になっています。

噂を追っていたら筆者所有のPixel 5にも例のアップデートが降ってきたので、ベンチマークアプリ「3DMark」を使ってアップデート前後の性能を比較してみることにしました。

3DMark Wild Life(アプデ前) 3DMark Wild Life(アプデ後)
3DMark Sling Shot(アプデ前) 3DMark Sling Shot(アプデ後)

ベンチマークアプリにも色々ありますが、この3DMarkはAnTuTuなどのような総合性能を測るタイプではなく、グラフィック性能に特化したものなので、今回注目するGPU性能の変化がダイレクトに現れると考えられます。いくつかのテストコースがありますが、今回は「Wild Life」「Sling Shot」の2種類を使用しました。

結果、2021年4月の月例アップデートを適用する前後で、Wild Lifeは1170点→1664点、Sling Shotは2987点→4672点と、1.5倍前後のスコアの伸びを確認できました

スクリーンショットの下段に表示されているグラフは、同一機種内でのスコア分布を表していますが、Wild Life、Sling Shotともに、アップデート後は過去に他ユーザーがPixel 5で計測したスコアのほとんどを上回る結果となっています。今回のアップデートでGPU性能が改善されたことは確かなようです。

大々的な告知もないサイレント修正でこれほど大幅に性能が上がるというのも不思議ですが、なぜこんなことになったのでしょうか?

そもそも、「Pixel 5のGPUベンチマークはSnapdragon 765G搭載機にしては低すぎる」ということは発売直後から各誌のレビュー記事などで指摘されていました。極端な例では、搭載SoCの異なる下位モデルであるPixel 4a(4G)にグラフィックの項目では負けているというベンチマーク比較結果もあったほどです。

GoogleのPixelシリーズでは、発熱や電池持ちなどのバランスを重視してCPUクロックを抑えていた事例が過去にありましたが、こうして“修正”されたということはPixel 5のGPU性能を抑えていたのは意図的なものではなく、何らかの理由で本来の性能を発揮できていなかった可能性が考えられます。

メイン端末としてPixel 5を日々使っているユーザーとしては、アップデート前の仕様でもPixel 5の動作速度に大きな不満を感じる場面はありませんでしたが、今回のアップデートによって、ゲーマーなどGPU性能に対する懸念でPixel 5の購入を見送っていた人々にとっては手に取りやすくなったかもしれませんね。